金融商品の基礎知識

手数料がかかりすぎる商品と中途解約ができない商品に注意

リスクとリターンの違いのほかにも、確認するべきべきポイン卜があります。

ひとつは手数料です。
手数料がかかりすぎる商品もありますのでチェックしましょう。
購入時、運用期間中、解約時等いつ手数料がかかるのかも、それぞれの商品ごとに異なりますので注意しましょう。

別の商品に乗りかえるときに、中途解約扱し1となって、多額の手数料が’かかったり、中途解約ができない期間にあたるという場合もありえます。
それぞれの商品の特徴をよく調べましょう。

手堅い運用なら預貯金がおすすめ

満期になったら預けた元本と利息が戻ってくる、極めて安全性の高い商品の例が預貯金です。

※銀行の商品が「預金」、ゆうちょ銀行が扱うものが「貯金」です。預金と貯金のしくみに大きな違いはありません。

元本と利息が保証されているので、安全性は極めて高預入期間が定まっている定期性預貯金があります。

なお、リスクが小さいといっても、銀行等の金融機関そのものの経営が破たんしてしまうリスク(信用リスク)はあります。

物価の上昇が預貯金金利を上回ってしまい、実際には目減りしてしまうリスクもあります。

これをインフレリスクと言います。

信託銀行で扱う信託商品

お金や土地等の運用を他人に委託することは、信託と言います。

信託とは「信頼して託する」という意味です

預金保険の信託や金銭信託があります。

信託銀行が集めた金をお運用してその配当金を支払います。

このため、「利息」ではなく「予想配当率」等と呼びます。

貸付元本を信託銀行が保証するかどうか、対象かどうかは、商品ごとに異なるので確認しましよう。

貯蓄機能を持つ保険商品もあります

保険商品は、万一の際に保険金が支払われるという保障機能のほかに、長期の貯蓄機能を持っています。

稜立や一時払で払い込んだ保険料を運用し、将来、年金として受け取るしくみの商品があります。

年金向けに、満期まで保有すれば元本を保険会社が保証する承認 (利率保証型積立保険)や、元本保証がないかわりに配当による収益が期待できる商品(投資型年金保険)等があります。

確定拠出年金では、元本確保型の商品をひとつは含むように

確定拠出年金では、いくつかの商品が提示され、その中から運用する商品を選ぶことになります。

運営管理機関によって、選択肢はさまざまですが、大抵は必ず1つは元本確保型の商品を提示することになっています。

元本確保型の商品には、預貯金利率保証型積立生命保険.利率保証型積立傷害佳集、国債、地方債、政府保証債、金融債、金銭信託等があります。

国や企業が発行する債券の種類

国や企業が発行する債券の種類

債券(公社債)は国や企業等が投資家から資金を借り入れたときに、その資金を借りたことを示すいわば「借用証書」です。
満期まで持てば元本が返済される点は預貯金と似ています。債券にはいろいろな種類があり、主なものは次の通りです。

発行体の違い

国が発行する国債•地方自治体の地方債•企業が発行する社債等、発行体により名称が違います。元本と利息の返済を発行体が約束しています。
このため、例えば発行した企が倒産した場合に元本が戻らないリスクがあります。国債は国が保証しているので極めて安全な商品です。

利払い方式の違い

一定期間ごとに利払いのある利付債、あらかじめ利息相当分を元本から差し引いた価格で発行される割引債があります。
また、固定金利が一般的ですが、変動金利のものもあります。

新発債と既発債

新しく発行された債券を新発債(しんぱつさい)と呼び、既に発行され市場で取引されている僙券を既発債(きはつさい)といいます。

株式投資に必要な幅広い知識や判断力を身につけよう

事業に必要な資金を得るために企業が発行しているのが株式(株券)です。

債券と似ていますが、株式には満期はありません。
価格(株価)の変動が大きいのが特徴で、ハイリスクとハイリターン商品の代表例と言えるでしょう。

株価は企業の業績や業界の動向・景気や為替の動向にも影響されています。

株価の動向を見るには、企業の置かれた環境を見る大きな視点(マクロ)と、企業自身を分析する小さな視点(ミクロ)を共に持つことが大切です。

特に長期的な運用では、企業や業界の将来性をどう判断するかが大切になってきます。

このため、株式投資には幅広い知識や判断力が必要になります。

「ためる」商品と「ふやす」商品

自分の目標を決めて、さあ資金運用をはじめようとなったら、次に具体的に商品を選びます。

運用のための商品は数多くありますが、大きく分けて「ためる」のが目的で元本割れの可能性が小さく利息がつく商品と、リスクがあるがその分リターンも見込める「ふやす」ための商品に分けられます。リスクの小さい商品の代表が預貯金です。
リスクのある商品には.リスクの比較的小さいものから大きなものまでたくさんの種類があり、どんなものに影響されて価格が上下するかがそれぞれ違うので、その性格をよく理解することが大切です。

バランス良く「ためる」商品と「ふやす」商品を組み合わせて運用すると良いでしょう。

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作成日:2015年10月25日
更新日:2015年10月25日
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